2022.10.14 ミカンちゃんのローズウインドウ 番外編5

つうしん第187号(2022.10)掲載作品例

今月は、いつものミカンちゃんのデザインではなくて、ピンチヒッター スタッフ(の)のデザインです。番外編も5作目となりました。枠(大)の作品です。

今月のポイント(お気を付けください)

まずはお詫びです。
パターンの中に記載されている数字①~③の番号がいつもと反対になっています。つまり、いつもは(土台の)ホワイト→①→②→③の順で貼りますが、今回は(土台のホワイト)→③→②→①の順に貼ってください。
ローズウインドウを作り慣れている方は、①の一番細かな柄が一番上になったほうがしっくりくる、というのがお分かりかと思いますが、初めて作る人や数回目の方は仕上がってから気がつくかもしれません。
うっかりしていて申し訳ありません。

今月のポイント

結構細かそうに見えますが、今月もはさみのみで作成することができます。(の)はデザインナイフやカッターナイフより、はさみのほうが作るのが得意です。なので、どうしてもデザインを起こすときもはさみで切り取れるものになります。

作ってみて気がつきました。
②と③にある「うずまき模様」。実際に切ってみるとかなり難しかったです。
(の)も実は失敗しました。よく見ると②も③も一部のうずまきがきれいにくるくるしていなくて途中で切り落ちてしまっています。(気になる方は探してみてくださいね。時計の位置で3時の位置と35分の位置です。)
うまく切れなくて、場所によって多少形が変わっても大丈夫。一番上に重ねるパターンで基本的に隠れてしまうので、「ミス」が目立ちません。
難しい方はくるくるしないで途中で切り落としてしまったり、丸くしてしまっても大丈夫ですよ!(初めから違う形にしてもOK)

小さいサイズでも楽しめます

パターンの本文にも少し書きましたが、今回のパターンは枠(大)だけでなく(中)や(小)でも作成できるようになっています。枠(中)だとうずまき模様の部分が一番外側に、枠(小)だと内側の星のような部分の作品に仕上がります。飾る場所の大きさに合わせておつくりいただけます。

いろんな色で作ってください

今回一番難しかったのは、実は色選びだったりします。最終的にこの配色になりましたが、本当は小樽の秋の夕暮れの色合いを再現したかったのです。
夕暮れというと「空一面真っ赤」という印象が強いのですが、ここのところ(というのは9月末ごろですが)夕暮れに、パステルピンクの空色になることが多く、とてもきれいでした。正直に関西で暮らしていた時には見られない空の美しさです。「リラ」「アクア」「ピーチ」あたりを組み合わせるとよかったかなとも思います。
皆さんは皆さんで「とっておき」の配色を見つけてもらえればと思っています。

作り方はこちらから

初めて作られる方はミカンちゃんのブログをご覧ください。
・紙をおるところまではこちらから。
・パターンを写してしあげるまではこちらから。

材料はオンラインショップでお求めいただけます

ローズウインドウの材料はキンダーリープでも販売しております。
・ローズウインドウペーパーはこちらから。
・ローズウインドウ枠はこちらから。
数をまとめてご希望の場合でオンラインショップの在庫数で足りない場合は、お問い合わせフォーム等でご連絡ください。

お願いがあります

パターンが掲載されている「つうしん」は毎月だいたい月初めに発行しています。店頭で配布、通信販売にてお買い物時にはお付けしているほか、キンダーリープ有料会員さまへは毎月発行と同時にお届けしています。ご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。バックナンバーご希望の場合は、残っていれば一緒にお入れすることもできますので、一言添えていただければと思います。

パターンはミカンちゃんのオリジナル作品です。(今月はスタッフ(の)のものです。)グループでご利用希望の場合は、非営利であってもご一報くださいますようお願いいたします。

今月のパターンについて

<これ以降は長くなりますので、ご興味のある方はご覧ください。〉
今月のパターンを起こした時のポイントを少し。
パターンのなかでも触れましたが、今月は「レースのような模様」を作ってみたいというところからパターンを作ることが始まりました。
枠(大)は大きいので、(小)か(中)で作ろうかしら?と少しよぎりました。小さい作品のほうが模様を考えるのも少なくていいかも、なんて思ったのも事実です。そこで、下書きの紙に、(小)枠と(中)枠の線も書き入れておきました。(これが後になって、1パターンで3つの大きさを作成できることにつながります。)

まずは一番上になる部分。レース模様のようにするには、こんな風に切ればいいというのは、かつて作った作品からヒントを得ています。(そもそもそれが始まり。)
枠(小)の部分に、はさみで切りやすい直線が主体のやや細かめの模様を書き入れます。
でもこれだけだとやっぱり物足りない。ということで一番外側の枠(大)の部分にのみ残る部分に、お決まりの半円模様を。(これ、結構な確率で(の)のデザインのこの場所に現れるモチーフです。)
枠(中)の部分。ここはあえて模様を入れず、下の部分のデザインを「透かし」のように浮かび上がらせることにします。

さて、困ったのが下の2枚。今回は薄い色を重ねて作りたい、という気持ちがなんとなくあったのですが、下の2枚をどうすればいいか…。
まずは「透かし部分」。ちょっと遊び心のあるうずまき模様がかわいいかな?あえて左右対称にせず、うずまき同士が重なればいいかな。
他の部分は、どんなふうになるかはちょっとよくわからないけど、先ほど考えた1番上になるパターンの線をもとに、あえてずらしたり形を変えたりして模様を作ります。
(の)はきっちり作るのがいつまでたってもニガテ。折るところですでに「ズレ」が生じるのがありありとわかるのです。(でもきれいに折れない…)どうせずれるんだったらあえて、はじめから合わないようにパターンを作成しようというちょっとズルい魂胆です。
直線の「窓」みたいなのばかりだとつまらないので、「草」模様と「花」模様〈これも高確率で出現〉も入れてみます。

上にも書きましたが、今回は色選びが難航。実はすでに折ってある紙を見つけてしまって、これを活用しようなんておもってしまったから、もう選択の幅がかえって狭くなってしまいました。まあ、無難な同系色にまとめることにしよう。

さて、いよいよ作成。実際に切ってみなければどんな感じになるのかがまだまだイメージできない(の)です。で、3枚のパターンを切って重ねた時に、思ってもみない複雑な模様が浮かび上がって、ここは大満足。
主となる模様(1番上のもの)をもとに、2枚目3枚目の形をつくり、あえて線をずらすことによって複雑な形が生まれるのだと、改めて気がつきました。

もう少し工夫するなら、1番上のパターンでしょうか。どこの線も同じ幅になっているので、見続けると単調な感じに思えます。この部分は細く残す、この部分はあえて太くするなど強弱をつけると、もう少し趣のある作品になるだろうなあなんて思っています。そして、2枚目3枚目ももっと大胆にずらしてしまってもよかったかも。少しずつアレンジが思い浮かびます。

皆さんもぜひ、オリジナルアレンジをいれながら楽しんでいただきたいです。(の)

カテゴリ:ローズウインドウ講座